PC作業やデスクワークの増加により、長時間座りっぱなしで作業をする人が増えてきている中、座りすぎによる身体への悪影響について一度は耳にしたことがあるかと思います。
特にコロナ禍になり、今まで以上に外に出かける機会も少なくなった昨今、運動不足と相まって「腰痛」「肩こり」「疲労感」といった体の不調を抱えている人は多いです。
座ったままできる簡単な運動やストレッチも様々なものが紹介されていますが、在宅中ならまだしも、オフィス内で作業を中断してのストレッチは中々ハードルが高いです。
そこで長時間の座りっぱなしを防止しようと少し前から注目されているのが、昇降式のデスクです。
今回は注目されている昇降デスクとは何か、どのようなメリットがあるのかということを解説します。ぜひ最後までご覧ください。
昇降デスクとは、手動、もしくは電動で作業を行う天板部分の高さを変えられるタイプのデスクです。
高さを変えられるため、座り姿勢だけでなく立ち姿勢での業務も可能になり、姿勢を変えることによる血行の促進や、座りっぱなしによる腰痛などの各種身体の不調、それに伴う生産性の低下を防ぐことができます。
既に北欧では9割以上の企業が昇降デスクを導入しているというデータもあり、日本でも楽天やGoogleなどの大手企業を筆頭に取り入れられてきています。
長時間の座りっぱなしが健康障害など身体に悪影響を及ぼすのであれば、昇降式にせずとも立ち姿勢で仕事ができるようなデスクを取り入れたらいいのではないか、そう考える方もいるかと思います。
しかし、立ちっぱなしの姿勢も脚全体や足首に負担をかけてしまうだけでなく、長時間の直立姿勢は背骨に負担をかけます。
また、2時間以上続けるとパフォーマンスが落ちるといったデータもあり、身体にも業務上でも良い影響を与えません。
同じ姿勢を長時間続けることが良くないという結果から、一定時間で姿勢を変えることができる昇降式のデスクが注目を集め取り入れられています。
昇降デスクは、デスクワークが増え、運動不足になりがちな現代人にぴったりの優れたアイデア製品ですが、もちろん利点ばかりではありません。
メリットとデメリットをそれぞれ見ていきましょう。
立ち姿勢と座り姿勢を交互に繰り返すと血流が良くなるため、足がむくみにくいなど健康面で効果があります。
血流が良くなると脳まで血が巡り眠気を感じにくくなります。そのため集中力の向上や業務の効率化に繋がります。
座った状態で長時間うつむいた姿勢を続けていると首や肩こり、頭痛などの症状が出るストレートネックになる確率が高まります。
ただでさえスマホ操作で日常的にうつむいた姿勢を取っているため、まっすぐな態勢を自然と意識できる立ち姿勢を取り入れることでその改善も促せます。
立った姿勢のまま作業をしていると、通る人と目線が合うため自然と声を掛けられることが多くなり、コミュニケーションの活性化に繋がります。
情報共有や簡単な打ち合わせも立ち姿勢で行うと簡潔さを意識するようになり、ミーティング時間の短縮や効率化に繋がると言われています。
特に電動式の昇降デスクは安いものをネットで探してきても5万円ほどはかかります。メーカー品だと10万円以上するものもあります。
手動の場合は通常のデスクより少し高い程度とあまり価格差はありませんが、少し割高になることを考慮しましょう。
集中してしまうと、どうしても長時間同じ姿勢で業務をしてしまい、昇降デスクの意味がなくなってしまいます。
理想は1時間ごとなど時間を区切って姿勢を入れ替えることですが、慣れるまでは気が付いた時に姿勢を入れ替えるように心がけましょう。
通常のデスクだと配線がギリギリ届く場所でも、昇降した際に届かない場合や、動きがあることにより配線が乱れてしまうケースも考えられます。
配線レスな環境での使用や、配線整備をしてから使用するなど何かしらの対策は必要です。
ここまでに生産性の向上や健康面に良いという話をしてきましたが、実際身体活動にどのくらい影響を与えるのかを数値として表したデータは中々見ないと思います。
今回、家具メーカーのイナバインターナショナル(https://www.inaba-inter.co.jp/)が早稲田大学河合研究室の協力の元、実証実験を行った結果をご紹介します。
筋硬度計(筋肉のこりを測定する機械)を用いて座りっぱなしの状態と昇降デスクを使用した状態を計測。
筋肉への負荷が約40%軽減されていることが確認できました。
出勤時と退勤時にふくらはぎと足の甲の周長を測定し、座りっぱなしの状態と昇降デスクを使用した状態とそれぞれ比較した際、約60%むくみが軽減されていることが確認できました。
自分自身のパフォーマンスに関するアンケートを実施した結果、約5%生産性が向上したという結果が出ました。
またそれだけでなく、唾液アミラーゼ調査にてストレス測定も行ったところ、約5.9%ストレスを緩和できていることが確認できました。
昇降デスクを使用して業務をすることで、身体への負荷の軽減や、生産性の向上、ストレス緩和など心身ともに良い結果が出ています。
最近ではDX化の推進を含めデジタル方面に注目が集まりがちですが、働き方改革を進めるにあたって働きやすい環境づくりにも目を向けてみてはいかがでしょうか。
昇降デスクをうまく活用することで、作業効率の向上や血流の促進など身体的にも業務上でも良い効果を期待できます。
レイアウト変更やデスクの入れ替えをご検討中の方はぜひ昇降デスクも候補に入れてみてはいかがでしょうか。
オフィス空間デザインでは、イナバインターナショナルの昇降デスクを含めた各種家具メーカー商品の取り扱いがございます。
レイアウト変更に伴うデスクの変更や、移転を含む家具のご相談などオフィスに関することを全般的に承っており、特にSOHO、小規模オフィスに多くの実績がございます。
経験豊富なスタッフが柔軟に対応致しますので、ぜひお気軽にご相談ください。
オフィス空間デザインでは、移転プロジェクトの一部分の対応から、ワンストップ移転の対応まで幅広くオフィス移転について承っております。
特にスモールオフィスの移転について多くの実績があり、経験豊富なスタッフが柔軟に対応致しますので、ぜひお気軽にご相談ください。
オフィス空間デザイン HP https://www.odesign.jp/layout-change
2022年11月24日 2:53 PM | カテゴリー: スタッフブログ | タグ: