世の中にweb会議が爆発的に広まった2020年以降、自席を含めオフィスの内外問わずどこでも当たり前のようにweb会議を行っている人を見かけます。
その結果、新型コロナウイルスの規制緩和による出社比率の増加に伴い、会議室不足や事務所内の騒音などの問題が改めて浮かび上がってきています。
オフィスに余裕があればパーティション工事を行い、新しく会議室を作成するなどの対応を取ることも可能ですが、消防法やスペース、施工費の兼ね合いだけでなく、オープンスペースを会議室にする場合、スペースを活用したフリーアドレススタイルが崩れるなど別の問題が出る場合や、業務効率の低下を招く恐れもあります。
そのため、効率やコストだけを見て無理やり対策を行うのではなく、自社に合った方法で解決することを考えましょう。
今回はオフィス内での防音に重点を置き、その対策方法についていくつかご紹介していこうと思います。
ぜひ最後までご覧ください。
事務所内の防音性能を高めるにあたり、まずは基本的な防音対策について理解する必要があります。
主な防音対策としては「吸音」「遮音」「防振」の3点があげられることが多いです。
それぞれ順番に解説していきます。
クッションや布地などの柔らかい素材で音を吸収することで余計な音の反射を防ぎ、音漏れを少なくする方法。
話をする人の正面に置くことにより音を吸収し、効果を発揮します。
コンクリートや鉄、板などの硬い素材で遮ることで外からのノイズを防ぎ、音漏れを少なくする方法。
会議室等が密閉された部屋になっているのもこの遮音性能を高めるためです。
音は振動によって伝わるため、それを抑制するゴム等の素材を挟むことで聞こえる音を少なくする方法。
ちょっとした隙間に防振材を詰めるだけで密閉空間を作れ、振動による音漏れを抑制します。
上記3点を理解し、オフィス内に取り入れることで防音効果を高めることが可能です。
昨今のオフィスで課題となっているオフィス内の騒音問題の解決方法として防音対策を取り入れるのも重要ですが、それ以外でもオフィスに防音対策を取り入れるメリットはいくつも存在します。
防音対策をきちんと行うことで、会議室での会話や、個人情報や機密情報を取り扱うような会話が外部に漏れるということを防ぐことができます。
たとえ話をしている人が重要な情報だと認識していなくても、他の人にとっては有益な情報の可能性もあります。
情報漏洩は大きなトラブルの元なので、特に重要なエリアには防音対策を徹底しましょう。
防音対策を行うと、プライバシーの保護にも役立ちます。
普段からプライバシーに関わるような情報を取り扱っている企業は、プライバシー保護の目的で防音対策を取り入れています。
例えば金融機関や医療機関、法律事務所などは、プライバシー保護のために防音対策を徹底しているところが多いです。
近くの会議室からの音漏れや、web会議による騒音など自分の業務に関係のない音が入ってくると業務に対する集中力が低下します。
執務スペース内でも吸音材を用いた間仕切りなどで防音対策を施すことにより、集中力アップに役立ちます。
また、騒音は集中力の低下だけでなくストレスも溜まります。ストレスを減らすことで生産性の向上にも繋がるため、執務室の防音対策を考える企業も少なくありません。
防音対策はオフィス内の騒音を抑制させるだけでなく、企業活動においても重要度が高い施策です。
今一度オフィス内を確認し、対策の必要性について考えてみてはいかがでしょうか。
それでは、ここからは事務所の防音について、具体的な対策方法を見ていきましょう。
事務所内を天井から床まで固定したパーティションで区切ることで防音効果を高める方法です。
天井から床までを密閉することで遮音性能と防振性能を高め、音漏れを防ぎます。
パーティション工事
※素材や範囲によるため概要
アルミ製 概算30万円~(6~8名程度)
スチール製 概算40万円~(6~8名程度)
パーティション工事
※素材や範囲によるため概要
アルミ製 概算30万円~(6~8名程度)
スチール製 概算40万円~(6~8名程度)
防音ブースや防音ボックスと呼ばれるbr設備を導入することで、防音スペースを確保する方法です。
Web会議の増加と共に増えた一人用のブースや、ダンボールやフェルト材などの音を吸収しやすい素材を取り入れた囲いをオフィス内に置いておくことで、周囲に声が漏れるのを抑制します。
防音ブース「Biz Break」
メーカー希望小売価格:960,000円~
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ローパーティションなど間仕切りができる板を並べることで、音の拡散を抑制し、防音する方法です。
特に最近は吸音材を用いて音を聞こえにくくするような製品が各種メーカーより出ているため、簡易的な防音対策をしやすくなっております。
吸音パネル「YURT」単立可動セット
メーカー希望小売価格:96,600円(税抜)~
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周囲の音を紛らわす方法として、音を防ぐための設備を導入するだけでなく、サウンドマスキングと呼ばれる背景音をあえて流すことで音を聞き取りにくくする方法もあります。
周囲の音を紛らわす方法として、音を防ぐための設備を導入するだけでなく、サウンドマスキングと呼ばれる背景音をあえて流すことで音を聞き取りにくくする方法もあります。
人間の耳に合った周波数の音を流すことで、周囲の声が気にならなくなるようになるといった効果があり、会議室内の秘匿性の向上や、特についたてを作ることが難しいオープンスペース等で活用されます。
スピーチプライバシーシステム
「VSP-2」
メーカー希望小売価格:178,000円(税抜)~
スピーチプライバシーシステム「VSP-2」
メーカー希望小売価格:178,000円(税抜)~
最近では感染症への対策から、密閉された会議室に長時間こもるのを禁止している企業もあります。
そのような場合に活用されるのが吸音パネルとサウンドマスキングを複合させた会議室です。
こちらは吸音パネル内に平面スピーカーを内蔵し、発言者に合わせるフォーカスマイクと組み合わせることで、周囲への騒音を極力抑制する仕組みになっています。
実際に体感すると、パーティション内に入るまで外から中の音がほとんど聞こえません。
中で会議しているかもわからないくらいの効果があるため、オープンスペースなどに設置することで、周囲への騒音を限りなくゼロに近づけることができます。
価格:お問い合わせください。
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事務所内での不満としてweb会議中の声がストレスになっている人も多く、立派な騒音問題になってきています。
オフィス内で解決すべき課題の一つとして自社に適した防音対策を行い、快適なオフィスにしていきましょう。
オフィス空間デザインでは、本ブログにてご紹介した製品や、パーティション工事などを含むオフィス全般のご相談を承っております。
経験豊富なスタッフが柔軟に対応致しますので、ぜひお気軽にご相談ください。
また、現在マイナンバー情報を守るための個室として、マイナンバールームを作成している企業も多いですが、弊社オリジナル商品である木製ブース「EDOブース」はマイナンバールームなどの情報漏洩対策用個室としても利用されています。
価格帯と頑丈さがちょうどよいと評判です。気になる方はぜひお気軽にご連絡ください。
集中作業用スペース
「EDOブース」:24,8000円~
https://www.odesign.jp/woodoffice
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オフィス空間デザインHP
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2023年2月3日 11:44 AM | カテゴリー: スタッフブログ | タグ: